健康や節約のために欠かせないおうちごはん。
美味しいごはんは心も体も満たしてくれます。
でも毎日作っていると、献立がマンネリ化してしまうことも。そんなあなたの食卓を彩る新しい一品をご紹介します。
本日紹介するのは、発酵食の一皿です!
「発酵食」とは、発酵させた食品を食事に取り入れること。
発酵食品は、栄養価が高かったり、腸内環境を改善する効果や、長期保存が可能になったり様々な効果があります。
身近なものでは、味噌や醤油、漬物など。
実は、日本全国にはたくさんの個性豊かな発酵食品があるんです。
味噌だけでも全国各地、様々な種類のものが。
各地の郷土料理には発酵食品が使われているものも多いんです。
昔から日本人の健康を支えてきた発酵食品たち。
本日は、味噌を使う宮崎の郷土料理「冷や汁」をご紹介します。
材料(2人前)
・煮干し 20グラム(頭をとる前の状態)
・白ごま 大さじ1と1/2
・味噌 大さじ2
・梅肉 1つ
・昆布水 250ml
・きゅうり 1本
・ミョウガ 2本
・青じそ 5枚
・米 1合
・氷 適量
まず、苦味の成分になる頭とはらわたを取り除いておきます。
煮干しは出汁の成分に。サバ缶やツナでも代用できるんだそう。とっておきの日にはアジの干物を使うことも。
自由にアレンジしてみても楽しそうです。
フライパンで煮干しと白ごまを炒っていきます。
こうすると、香ばしさが増して美味しくなるんだとか。
フライパンが温まってから1~2分、焦げないように炒めていきます。
フライパンで炒めたものたちをすり鉢へ。
まずは煮干しとごまだけで擦っていきます。味噌を入れると擦りにくいごまを中心に。
ごまが大分擦られたら、味噌を入れて一緒にすり鉢で擦っていきます。
最初は少し難しいけれど、煮干しを小さく砕きながら、滑らかに。味噌のようなペースト状にします。
この煮干しと胡麻が入った味噌は2週間くらい持つんだそう。まとめて作って冷や汁の素として保管しても良さそうです。
お好みで梅肉を入れて混ぜると、さっぱりして美味しいですよ。
アルミホイルにすり鉢の味噌を乗せて、魚焼きグリルで味噌を炙っていきます。
本場の人はすり鉢をひっくり返して直火で炙るのだとか。この工程が味噌汁とは異なる味へ変える重要なもの。
オーブントースターでも大丈夫。焼き色がつくまでしっかりと焼いていきます。焦げやすいので気をつけてくださいね。
味噌を炙っている間に、野菜を切っておきます。
きゅうりは冷や汁には欠かせない野菜。薬味は多ければ多いほど美味しいんです。
きゅうりとみょうがは小口切り、青じそは丸めて千切りにしていきます。
野菜を切っている間も、味噌が焦げていないかチェックを忘れずに。
焼き色がついた味噌をすり鉢に戻して、昆布水を加えていきます。
混ざりにくいので、最初は少量で馴染ませてから残りを混ぜていきます。
出汁をとった昆布はぜひ味噌汁などに再利用してみてください。
冷や汁はしっかりと冷やすのがポイント。
ラップをかけて30分冷蔵庫に入れておきます。
30分後、しっかりと冷えたら野菜を入れて。
氷も追加するとキンキンに冷えて美味しいですよ。
全体が冷えるようによく混ぜます。
キンキンに冷えた冷や汁を、熱々のご飯にかけたら完成です。
ほかほかのご飯と出汁の効いた汁の組み合わせが美味しい。あまり食欲がないときでもさっぱりと食べれそうです。
宮崎県の郷土料理「冷や汁」。
さっぱりしたいお昼などに、ぜひ作ってみてください。
真野遥先生の「発酵食から学ぶ 郷土料理講座」では、発酵食品を使った郷土料理のレシピを学ぶことができますよ。
ぜひ新しいレパートリーに加えてみてくださいね。