こんにちは!ミルーム編集部です。
特集【そうだ、先生に聞こう】は、ミルームで人気の講座を担当する先生に、
「○○を始めたきっかけ」や「講師になって嬉しかったこと」など、様々な角度からインタビューしていく連載シリーズです。
ふだんは画面の中でしかお会いすることのない先生の素顔や魅力を皆さんにお伝えしていきます!
今回は、『色鉛筆で描く 絵本イラスト講座』など合わせて3つの講座を担当する、イラストレーター・絵本作家のおおで ゆかこ先生にお話を伺いました。
幼少期からお絵描きが大好きでした。くまとかうさぎとか、動物の絵ばっかり描いていた記憶があります。
それを見ていた母が、絵画教室に通わせてくれたんです。当時から絵を描くことが私の日常でしたね。
そうですね。絵に物語を合わせたものも、いくつか描いていた記憶があります。
でも大学に入ってからは、しばらく絵本制作からは離れていました。芸術系の専攻だったのですが、平面だけじゃなく立体にも興味があって、陶芸とかをやっていたんです。
そうして大学を卒業したのですが、やっぱり「自分の描いた絵本を、いつか世に出したい」という思いを、胸の内でずっと温めていたんですよね。
そんなモチベーションで作った絵本を、出版社に持ち込んだんです。その作品、『シロクマくつや』で、絵本作家としてデビューしたのが2014年のことです。
もともとは色鉛筆や水彩といったアナログな画材でしか制作していなかったのですが、娘が生まれておうちで絵の具を触ることが難しくなったのをきっかけに、iPadでのデジタル制作を始めました。
今やiPadのお絵描きソフトはアナログの画材の再現度が高くて、まるで本物の水彩画や油絵のようなタッチで描けるので、驚きですね。画材を用意する手間や時間もかからないし、助かってます。
そうはいっても、やっぱり正真正銘本物のアナログ画材には劣りますね。
アナログで描いた作品は情報量が多くなる気がして、一枚の作品としての完成度、説得力がぐっと高まるんです。
絵本はさすがに描かないのですが、折り紙に私が絵を描いて一緒に遊ぶ、とかはありますね。
あっ、あと、製作中の絵本を娘に見てもらって、「もっとこうしたほうがいい」とかアドバイスを貰うことはたまにあります(笑)。
それ、よく言われます!
いろいろな画材を使っていても、自分の個性がしっかりと出せているんだと思います。
でも「ある時期、ある瞬間に、現在のような画風にたどり着いた」みたいな明確なきっかけは、実はないんですよ。今でも、常に試行錯誤の毎日です。
そうやって手探りで進んでいくうちに、ある程度は自分の軸が定まってきたのかなと思うのですが……やっぱり、壁にぶつかることもありますね。
それは、どのような壁でしょうか?
いちばん悔しい思いをするのは、自分の頭の中にあるものを絵として表現しきれない時ですね。
これは作家さんならみんな直面する問題だとは思いますが、構想していることに自分の技術が追いついていない感覚に陥ることがあるんです。
すごく、もどかしい気持ちになります。
そんな時でもどうにか、今の自分に作れる最高の作品を仕上げられるように頑張ります。
そうやって完成したものを、見てくれた人から「かわいい」「素敵!」って褒めていただいた時や、絵本だったら本屋さんに並んでいるのを目にした時には、ものすごく達成感がありますね。自分の子どもが褒められたみたいな心地です。
うーん、お気に入り……ひとつに決めるのはなかなか難しいのですが、選ぶとしたら、『メリーチョコレート』のクリスマス限定パッケージのイラストですね!
2019年から毎年描かせていただいています。
私自身、もともとクリスマスのあのキラキラした時間が大好きで。
自分の「好き」を詰め込んだイラストが、チョコレートのパッケージになって、そしてそれがどこかのご家族の手に渡る……と思うと、なんだかわくわくしてきます。
私の過ごす楽しいひとときを、みんなで共有できているような、そんな感覚が嬉しいんです。
素敵です!
先生がミルームの講師として生徒のみなさんとイラストの魅力を分かち合っているところとも、繋がってきそうですね。
まさにそうです。
ミルームで講師をやっていて嬉しくなるのって、生徒さんのマイレポを見た時なんですよ。
「楽しく描けました!」とか「新しい趣味が見つかりました」と言ってくださると、私としても教えていてよかったなと思えますね。
メールでお誘いをいただいたのが始まりでした。
実は学生時代に小学校の図工の先生みたいなお仕事もしていたことがあって、人に絵を教えることは好きだったので、お受けしました。
でも、初めは……というより今でも、考えなきゃいけないことがいっぱいですね。
普段、自分の制作は自己流でやっているけれど、それをいざ人に伝えようと思ったら、すごく難しいんですよ。
解説の段取りがしっかり組み立てられているか、わかりやすい表現になっているか……というふうに、自分の教え方を自分で客観視することを、日々心がけています。
人それぞれに、描き方の癖があると思うんです。
それを自分で理解したうえで、とにかくたくさん描いてみる。これがいちばん大切だと思います。
そうやって描いていく中で、「自分の描き方」というものが見つかるはずです。
自分の枠を破った作品を作りたいです!
先ほど話したように自分の個性や軸が定まってきたので、今度はそれをひっくり返しちゃうような、「これはもう、これまでの私の技術や表現を超えた作品だ!」っていうようなものをいつか完成させられたら、素敵だなあと思います。
デジタル・アナログを問わず、優しくてかわいらしいイラストが特徴のおおで ゆかこ先生。
その魅惑の世界は、熱心に試行錯誤を繰り返す姿勢の賜物でした。
現在ミルームでは、おおで先生による3つの講座が開講中♪
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