ニードルフェルトがつなぐ、愛猫との思い出 - miroom

ニードルフェルトがつなぐ、愛猫との思い出

目次

どこにいても、何をしていても時が止まったかのよう。


わたしが悲しみに埋もれているなんて誰も知らず、自分だけ取り残されているような気持ちが続いています。



6ヶ月ほど前に、おそらへ旅立ったうちの猫みーちゃん。

もう半年も経っているのに、まだぼんやりしていて、思い出の引き金に触れると涙がこぼれていました。


そろそろ立ち直りたいと思っていたとき、わたしを救ってくれたとある作品。

それは、みーちゃんそっくりなかわいい猫ちゃんでした。


羊毛フェルトで作るリアルな猫



耳の中がほんのりピンクなところも、くるっと丸い青い目も。まるでみーちゃんが会いに来てくれたようなおどろきと嬉しさがありました。



「本物みたいだけど、これは一体どうやって作られているんだろう」と調べてみると、なんと羊毛フェルトで作れるのだそう。

わたしは一気に興味が湧いてきました。

こんなに何かを「やりたい!」と思ったのは久しぶりのことです。


初心者でもはじめやすいニードルフェルト



手芸は今まであまりしたことがなかったので、「こんなに本格的な作品、作れるのかな・・・」と不安でした。

でも、ニードルフェルトって初心者にすごくやさしかったんです。



基本の道具やテクニックから丁寧に教えてもらい、ニードルでちくちく。

土台を作って、マズルが出来てきて・・・と、少しずつ進めていけるのも嬉しいところでした。


愛猫との思い出を浮かべながら



チクチク刺していく作業は、無心になれる時間。ずっと抱えていた悲しみを少しだけ忘れさせてくれました。

「こんな顔していたな」とみーちゃんの姿が思い浮かんでも、涙よりそれを形にできる嬉しさがあふれます。



そっくりな青い目をつけると、作業するたびに見つめられているような気持ちに。

どこから見ても目で追ってくれるので、本当に生きているかのようです。




作る時間、できた作品に癒やされる


夢中になって作り、ついにみーちゃんそっくりの猫ができあがりました。

その可愛さに、何度も指でなでたり、じーっと眺めたり。



今まで止まっていた時間が動き出したかのように、わたしは羊毛フェルトに夢中になりました。

作っている時間は癒やされ、できあがった作品にも心が和みます。



お部屋に飾っておくだけで、今までとはまったく違う毎日に。もちろん悲しい気持ちはすぐには消えませんが、少しずつ心に花が咲いていくような、そんな日々を過ごせるようになりました。


いろんな猫ちゃんをコレクション



それからもニードルフェルトへの熱は冷めず、いろんな猫を作ってみることに。

仲良しだったおともだちの猫、旅先で見かけた猫もかわいかったなあと、またワクワクが広がります。

だんだんいろんな猫が増えて、みーちゃんも嬉しそう。



本物のような猫ちゃんを作れるニードルフェルトの魅力。愛猫に会えなくなって悲しみの淵にいる方に、この魅力をぜひ知っていただけたらと思います。


猫顔羊毛フェルト講座 白猫編 熊木早苗先生