夏の思い出を、小さな絵画に。 - ミルーム

夏の思い出を、小さな絵画に。

目次

あの頃と同じように



ついにやってきた、夏本番。


せっかくだし、海にでも行こうかな。


でも、ただ海に行くだけなら今までもやってたし。どうせなら何か、形に残るものがあると嬉しいな。


そんなことを考えながら歩いていると、ふとある事に気が付きました。


「そういえば最近、絵を描くことがなくなってきたな。」



子供の頃はよく絵を書いて、自分の部屋に飾っていたものです。決して習っていたわけではないけれど、好きだから描き続けていました。


久しぶりに、描いてみようかな。


絵で記録に残すという選択肢



スマホの普及で、今やどこにいてもどんな瞬間でもすぐに写真に収めることができる時代です。


でもそんな時代だからこそ、絵という1つの作品として思い出を残すのも悪くないなって思うんです。



それに、絵を描く時には写真を撮る時よりもよくその風景を観察しようとします。自分の目に焼き付けようとします。そのほうが、1つの記憶としてより強く残るんじゃないかって思います。


自分で撮った写真を元に絵を描いてみる



今はネットを探せばいくらでもいい写真が手に入りますが、やっぱり自分で撮った写真のほうが愛着が湧くものですし、その場の空気感やイメージがつかみやすくなります。



絵にしたときに映える写真の撮り方も非常に大事です。


空間の広がりを描くには、遠くにあるものから近くに見えるものまで、距離の違いがはっきりとわかるものを選ぶのがいいでしょう。




また、実際に写真を撮ると、肉眼で見たときよりも色合いが暗くなってしまうことがあります。そんなときには画像加工アプリなどで、描きたいイメージに調整して見るのも1つの手です。


こういったことも絵を描くという作業の一部だと言えますね。


実際に描いてみる



実際に行った場所の風景を写真に撮っておいて、数日後。時間のある日にじっくり描いていきます。


描き進めていくうちに、実際に訪れた日の記憶が呼び起こされます。潮の香り、眩しい日差し、心地いい風、子どもたちの声…


お昼のうちから初めて、気づいたら、夜。没頭していたのか、時間も忘れてしまっていました。こんな感覚、久しぶり。


描き終わったら、思い出の品と一緒に。



絵を描き終わったあとにも、完成した絵を飾ったり、旅先での思い出の品と一緒に残してみたり。描くだけじゃなく、色々な方法で楽しむことができるんです。


殺風景だったわたしの部屋にも、夏の風が吹いてくれるような気がします。



小さなキャンバスに自然風景を描くレッスン 友清大介先生