小さな鉢の中で息づく命ービオトープの楽しみ - miroom

小さな鉢の中で息づく命ービオトープの楽しみ

目次

生き物、植物、自然。

今まであまり注目してこなかったことが、急に自分の心に響くようになりました。


道端に咲いている花や葉っぱについている虫を見ていると、お家でも何か育ててみたいと感じる今日このごろ。



しかし家に庭はなく、あるのは洗濯物干しがやっとのベランダのみ。


ベランダでガーデニングもできるようだけど、自分のズボラな性格に「ちゃんと育てられるかな・・・」という不安もあります。



ある日、訪れたカフェの庭で見つけた鉢。そこには睡蓮が浮かんでいて、覗き込むと小さなメダカが泳いでいました。



「なんと、美しい世界・・・」この鉢の中に植物も生き物もぎゅっと集まっていて、思わず時間を忘れてじっと見入ってしまったわたし。


それはなんとなく聞いたことのあった「ビオトープ」というものでした。


一気に興味が湧いて調べてみると、さらにたくさんの魅力があったのです。


ズボラでも安心、管理の手軽さ



生き物や植物を育てるとなると、毎日水をあげたり掃除をしたりといったメンテナンスが必要。しかしこのビオトープなら、それが不要なんだとか。



鉢を外に置いていると自然に近い環境になり、水の浄化能力が高くなるのが理由のひとつ。そしてめだかは自然に発生した藻や微生物を食べるので、毎日餌をあげる必要もないのです。


初期費用も少なくて済む



水槽では、環境を保つためのフィルターや温度管理のヒーターが必要になってきます。初期費用だけでなく、日常的に電気代もかかりますよね。



しかしビオトープは、環境として必要なのは睡蓮鉢のみ。その鉢も、トロ舟や発泡スチロールで代用することも可能です。


睡蓮鉢の中でめぐる四季



春にはメダカの産卵、夏には色とりどりの花を咲かせ、秋からだんだん冬眠に入り、また春がめぐってくる。そんな季節の流れをこの睡蓮鉢を通して感じることができるのも魅力です。



メダカの稚魚が成魚へ、植物たちが成長する様子を見られるのは、日常の中で大きな喜びと癒しになることまちがいなし。

まさにわたしが感じたかった自然そのものが、ビオトープにはぎゅっとつまっていました。


お庭がなくてもはじめられる



最後に一番気になっていた「お庭がない」ということ。これも問題にはならず、ベランダでも十分楽しめるとのこと!



わたしはさっそく準備をはじめ、ベランダに睡蓮鉢を置きました。花の咲かせ方、夏場の管理方法も学びながら、これからビオトープとともに四季を楽しみたいと思います。


自然といっしょに生きる喜び



ビオトープをはじめてみて、自分がなぜ自然に興味を持ち始めたのか、だんだんわかってきました。


小さい頃によく見ていた葉っぱや、小さな魚への懐かしさ。季節とともに成長したり休んだりしながら続いていく命。


そんな自然を見届けることが、わたしの中で静かな喜びになっていたのです。

今日もベランダの睡蓮鉢で、いろんな命が息づいています。



自然に癒やされる、初めての睡蓮鉢講座 ようちん先生