「おはよう、ネエサン」
朝、小さなお姉さんをカレンダーに貼ることで、わたしの一日ははじまります。
今日の日付が入ったネエサンを、昨日のとなりにペタリ。
これは刺繍で作ったワードローブカレンダー。
1ヶ月前、やってみたかった刺繍にチャレンジしてから、少しずつ増やしてきたネエサンたちです。
手芸作家の中島一恵さんが手がけるテキスタイル。
上から刺繍をしたり布ペンで塗り絵を楽しんだり、100人いたら100通りのスタイリングが生まれるのが100ネエサンの魅力です。
今まで刺繍をしたことがなく、でもしてみたいな・・・と思っていたわたし。
5cmほどの小さなネエサンたちを見ると、「おーい、ちょっと刺繍してみないー?」と誘われているようで。
「ひとりだけならできるかも」とはじめてみたのがきっかけでした。
キットが届いて、色とりどりの刺繍糸にワクワク。
この中から好きな色を選んで、髪の毛や服、足元に刺繍をしていきます。
まるでぬりえのように、「どんな色にしようかな?」と考える楽しい時間。
はじめのネエサンは、髪の色をイエローオレンジ系に。
自分とは違う髪色で、ちょっと憧れもあるカラー。
小さなネエサンの髪の毛は、少しステッチするだけでかわいく染まりました。
「ひとりなら」と思っていたはずが、刺繍しはじめると夢中になって。
「もうひとり・・・」と、次は服の模様を刺繍してみることに。
大好きな水玉模様。
わたしは最近もう水玉の服は着ていないけど、ネエサンが着ているのを見るとやっぱり素敵です。
そのまま真っ赤なハイヒールも履かせてみました。
ネエサン、お似合い!
着てみたいなと思っていた服、もう似合わないと諦めていた服。
いろんな模様を刺繍で表現することが、自分の理想を叶えてくれるようでした。
どんな刺繍を施しても、ネエサンたちはにっこり微笑んでくれます。
いつのまにか着たい服を着られなくなっていた自分。
そんな自分に「着たい服を着てみたら?」と言ってくれているようにも思えました。
色とりどりのワードローブで励ましてくれるネエサンたち。
背中を押されたわたしは、また好きな水玉の服を着るようになりました。
「どうかな」「似合う似合う!」と、刺繍しながらネエサンと会話します。
いつしか目標になっていた、31人のネエサンができあがりました。
毎日いっしょに過ごしてきたネエサンで、ワードローブカレンダーを作りたいと思っていたのです。
裏にマジックテープをつけて、1日ずつ貼っていけるように。
初心者ながらも、だいぶ慣れてきた刺繍。
カレンダーの文字や装飾にもチャレンジしてみました。
できあがったのは、貼り替えればどの月にも使える万年カレンダー。
これからも季節ごとに、ちょこちょことネエサンを増やしていきたいなと思っています。
やってみたかった刺繍、本当は着たかった服。
やりたいこと、なりたい自分をかなえられたのは、ネエサンのおかげかもしれません。
明日はどれを貼ろうかな?と、次の日のネエサンをスタンバイしておくのが就寝前の楽しみ。
それは同時に、「明日はどんな自分になれるかな」というワクワクにもつながっています。
100ネエサンで作るワードローブカレンダー講座