南米大陸の中心に位置し、大自然が広がる美しい国・パラグアイ。
そこには、17世紀頃にスペインから伝わった美しい伝統手芸が現在も息づいています。
それが「ニャンドゥティ」。
色鮮やかな糸と繊細なモチーフが魅力的なレース刺繍です。
パラグアイの先住民族・グアラニー族の言葉で「蜘蛛の巣」を意味するニャンドゥティ。
蜘蛛の巣のように張り巡らされた糸が美しく、その模様もさまざまです。
母から子へ、人から人へと伝わってきたニャンドウティのモチーフは、約350種類以上もあるそう。
土地の文化や自然の中でしだいにカラフルに、そしてユニークな形が生み出されてきました。
こちらは「まゆげ」と名のついた人気のモチーフ。
他にも「おへそ」や「魚のしっぽ」など、生活の中から生まれた親しみやすい名前がつけられています。
糸の鮮やかさが際立つ幾何学模様のようなモチーフは、日本でも人気に。
他のものとはひと味ちがう手芸が、刺繍やレース編みをたしなむ方にも新しい風を吹き込んでいます。
「ニャンドゥティ、作ってみたい!」
そう思ったらまず最初におすすめなのが、三角のモチーフ。
繊細な手仕事のように見えますが、工程はとってもシンプルです。
刺繍枠に張った布に土台糸を作り、そこに織りをいれていきます。
刺繍をしているような、手織りをしているような不思議な感覚ですね。
最後に結びかがりという技法を入れて、モチーフは完成。
しかしここで終わりではありません。
ここからがニャンドゥティの面白いところ、モチーフを布から切り離します!
モチーフをのりで固めて乾かしてから、ペリペリ・・・とはがすことで生まれる、外側のひだ。
手に持つと独特の透け感が美しく、空や風景、いろんなものに透かしてみたくなります。
この流れが、ニャンドゥティの基本。
少ないスペースと道具で、誰でも簡単にかわいく仕上がります。
パラグアイでは、ニャンドゥティのモチーフをつなげて服を作ったり、タペストリーとして飾ったりと生活の中でさまざまに活用されています。
普段使いできるアイテムとして、アクセサリーに仕立てることもできますよ。
ビーズと組み合わせると、よりいっそう華やかに。
糸の色もお気に入りにアレンジすれば、同じものはひとつとしてない特別なアクセサリーになります。
円形のモチーフだけでなく、こんなリボンのようなかわいいモチーフにも応用可能。
こちらは、ブレスレットとしてやさしく手元を彩ってくれます。
日本では人気の高まっているニャンドゥティですが、パラグアイでは作る人が年々減ってきているのだとか。
素敵な伝統手芸がこれからも受け継がれていくように、日本でももっと認知度を高めていけたら。
いつか本場のニャンドゥティを見に行くという夢を描きながら、素敵なアクセサリー作りを楽しんでいます。
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