土曜日の午後。
お気に入りのカフェに足を運んで、本を開きます。

これが、わたしの休日のルーティーン。
非日常の世界に浸るうちに、1週間の疲れがだんだんと溶けていきます。
今日持ってきた本は、一番好きな作家さんの文庫本。ずっと読んでみたかった一冊です。
本を開いてわずか1、2分。物語の世界に、スルスルと吸い込まれていきました。

どれほどのじかんが経ったのでしょうか。
現実の世界に意識がもどり、ゆっくりと顔を上げます。
さっきまで空いていた斜め前の席に、女性が1人座っているのが目に入りました。

何気なくその女性が読んでいる本に視線を落とすと、ブックカバーがかけられていることに気がつきました。

お花をイメージさせるような、上品なピンク色のカバー。
ブックカバーにまでこだわる、彼女の心の豊かさに憧れを抱きました。
「彼女のように、こだわりのブックカバーで好きな本を包みたい。」
そう思ったわたしは、素敵なブックカバーを検索してみることに。

理想にぴったり合ったブックカバーは、なかなか見つからず。
「色は良いけれど、この柄があまり好みではないな」などと思いながら調べていると、オリジナルのブックカバーをつくる、という記事をみつけました。

スクロールしていくと、そこにはたくさんの色とデザインが。
「好きな色×好きなデザイン」で、ブックカバーをつくれると言います。




「好きな色×好きなデザイン」にできるのは、わたしにとってとても魅力的で。
オリジナルのカバーをつくってみたくなりました。
さっそく、必要な道具を買い出しにいって、こだわりのブックカバーをつくることに。
刺繍で作るお気に入りのブック・手帳カバー講座
twill先生

日曜日のお昼過ぎ。
わたしの日曜日は、いつもゆっくりスタート。
お気に入りの音楽をかけて、ご機嫌にブックカバーをつくり始めます。

わたしが選んだのは、「白色×葉っぱと実ものがモチーフのデザイン」のカバー。
出来上がったカバーで本を包むときが、今からたのしみです。
つくり方はとてもカンタンで。
初心者のわたしにもできる工程で、安心しました。

▲生地に選んだ図案を写していく

▲写した図案の上から刺繍をする

▲刺繍が完成したら、ミシンを使って生地をブックカバーの形に
カバーをつけてカフェで本を読む姿を想像しながら作業をしていると、あっという間に完成。
市販のものでは叶えられない、わたしのこだわりがギュッと詰まったブックカバーです。


カフェの女性に憧れてはじめた、ブックカバーづくり。
このじかんは、本好きなわたしにとって、とても幸せなひとときでした。

次の週末、ブックカバーをつけてお気に入りのカフェで本を読むじかんをたのしみに、また1週間がんばれそうです。
すてきな趣味に巡り合った、思い出深いわたしの休日。
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