ミニチュアにこめた、大好きな喫茶店の思い出 - miroom

ミニチュアにこめた、大好きな喫茶店の思い出

目次

大好きな喫茶店が、来月閉店します。

小さい頃に祖父が連れて行ってくれて、それから夏休みや冬休みなど、長い休みになるといっしょに行くようになったその喫茶店。


部活や勉強で気づけば回数は少なくなって、大人になってからふと思い出して行ってみると。

扉をあけた瞬間に、祖父と訪れたときの感覚が蘇ってきました。



それからも、わたしはたびたびその喫茶店へ行くように。

祖父は亡くなりもう誘えなくなってしまったけれど、ここへ来ると祖父といっしょに過ごしているような気持ちになれます。



そんな喫茶店の閉店は、わたしの心に巨大な隕石が落ちてくるような衝撃でした。

小さい頃からずっとあったから、ずっと続くような気がしていたんです。閉店したあとのことを思うと、いてもたってもいられなくなりました。


喫茶店そっくりのミニチュアメニュー



そんなときに見つけたのが、レトロ喫茶のミニチュア。オムライスやナポリタンなど、あの喫茶店に並ぶものとそっくりなミニチュアでした。



それを見ているだけで、喫茶店のこと、祖父のこと、懐かしい味が思い浮かびます。

「喫茶店の思い出を、こんなミニチュアで残しておけたらな」そう思い、初めてのミニチュア製作にチャレンジすることにしました。


本物そっくりのミニチュア作り



まずは看板メニューのオムライスから。

ケチャップがたれているその様子までそっくりなんです。樹脂粘土を使うのももちろん初めてでしたが、いろんな思い出をたどりながら楽しく製作できました。



次はサンドイッチ。

あの喫茶店ではどんな具が入っていたかなあ?と気になり、もうすぐ閉店する喫茶店へ。


サンドイッチを注文して、中身を確認しながら味わいます。「ここのサンドイッチは3つセットなんだ」



ミニチュアではサンドイッチが2つでしたが、喫茶店にならって3つに変更。少しずつオリジナルのアレンジも加えていきました。


感謝の気持ちをこめたプレゼントに



ハンバーグ、カレー、グラタンと、喫茶店を思い浮かべ、ときには実際に訪れて確認しながら、製作を進めていきます。

だんだん樹脂粘土の成形や色塗りにも慣れてきて、ふと思いついたアイデア。



「これを喫茶店のマスターにプレゼントしよう」今までマスターと話したことはありませんでしたが、小さいときからずっと見ていたその姿。

感謝の気持ちをこめて思い出いっぱいのミニチュアを贈りたいと思ったのです。


ミニチュアで残す喫茶店の思い出



そしていよいよ閉店の日。

多くの方が訪れていて少し並びましたが、席についてほっとひと息。はじめて祖父と来たときに食べた、看板メニューのオムライスを注文しました。



最後のオムライスを味わいながら、思い出も噛み締めます。食べ終わって会計をすませ、マスターにミニチュアをプレゼントしました。


「ええ?これ、うちのとそっくりじゃないですか」突然でおどろいていましたが、そう言ってとても喜んでくれました。



閉店後、わたしは自分用にもう一度レトロ喫茶のミニチュア作りをスタート。


大好きな喫茶店がなくなってすごく寂しいですが、ミニチュア作りが楽しくて、飾れることを思うとワクワク。


できあがったら、祖父の写真の前にも飾ろうと思います。


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Petite peche*先生