10年ほど前、友達といっしょに旅した高野山。
お互いお寺めぐりが好きで、その時も金剛峯寺に行く予定をたてていました。

金剛峯寺では、写経の体験を受け付けていました。
わたしたちは写経をしたことがなかったけれど、せっかくの機会なので体験してみることに。
写経用紙と筆ペン、それから手引きをもらって静かな空間に座ります。

慣れない筆ペンに苦戦して、見たことのない漢字に戸惑いながら。
出来上がった写経はいびつな文字の連続でしたが、その時間はすっと心が落ち着き、気持ちが軽くなったような気がしたのを覚えています。

あれから10年、写経とはそれきり縁遠い生活を送っていましたが、「写経入門講座」というものを発見。
高野山での思い出がたくさん蘇ってきて、「どこにしまってあったかな」と当時の写経をひっぱり出してきました。

先生が書く写経と比べると、やっぱり全然違います。
「こんな風に書けるようになったらいいな」という思いと、あの時の心がすっきりした感覚をまた味わいたくて、写経入門講座を始めてみることにしました。

10年前と変わらず、筆ペンはご祝儀袋を書く時くらいしか使ってきませんでした。
大丈夫かな?と思いましたが、筆ペンの使い方や基本の書き方から教えてくださいます。

文字を書く時の「とめ・はね・はらい」。これは普段の美文字にもつながるなあと思い、やる気が湧いてきました。

当時は難しい字ばかりだったような気がしていましたが、意外と身近な漢字もたくさん出てきます。
まずは簡単な漢字からはじめて、徐々に写経特有の字にもチャレンジしていきました。

写経で書いているのは、般若心経。
どことなく聞いたことはありましたが、その意味について知るのは初めて。
学んでみると、現代を生きるわたしたちにも響く教えがぎゅっと詰まっています。

意味を感じながら文字を書いていくと、心構えもまた変わり。
お寺ではないけれど、おうちでもじゅうぶん瞑想のような時間を過ごすことができました。

写経はまだまだ練習中ですが、美しく書けるようになったらまた高野山で体験してみたい。
最近いっしょに行った友達も講座をはじめたので、また二人で行けたらいいなと思っています。
写経体験はいろんな場所でしているようなので、お寺めぐりの楽しみがまたひとつ増えました。
写経が学べる講座はこちら
タイプライターのようなレトロ感を楽しむ。好きな文章や歌詞を一層味わい深くするもこ字で、書く楽しさが広がる。
もこ字練習帳
タイプライター風のレトロな「もこ字」の世界を広げる応用編。カタカナとアルファベットを練習してさまざまな文章を楽しむ。
もこ字練習帳
独特な雰囲気のタイプライター風もこ字で、漢字の書き方をマスター。部首ごとの丁寧な解説と、よく使う漢字の練習帳付き。
もこ字練習帳
筆ペンならどんな線も味になる。ゆるく楽しく書く「ゆるふで」文字をマスターし、今すぐ使える年賀状デザインに挑戦。
ふでこ
1日5分、コツコツ練習で必ず上達。ボールペンで美しくひらがなを書く基本を学び、日々の自信をも育む美文字の世界へ。
kadu(かづ)
ビジネスから日常まで活躍する、心をこめた一筆箋と葉書の書き方。美しい文字は相手に響き、良い関係を築くきっかけに。
川南 富美恵
ひな祭りやこどもの日など、春のイベントを彩る「ゆるふで」文字。かわいいイラストも添えて、心温まる春のカード作りを。
ふでこ
ビジネスでも日常でも役立つ手紙のマナーを、万年筆で実践。自信と心を込めた一筆が、より良い人間関係を築く。
川南 富美恵
夏のカード作りがもっと楽しくなる「ゆるふで」文字とイラスト。描き方をマスターして、筆ペン一本でおしゃれなご挨拶を贈る。
ふでこ
部首ごとにコツをつかめば、どんな漢字もすらすらと。ボールペンで美文字を練習する講座、漢字の書き方について学ぶ。
kadu(かづ)
日常生活でよく使う6種類の言葉。ボールペンで美文字が書けるようになれば、字でのコミュニーケーションがもっと楽しく。
kadu(かづ)
かしこまりすぎず、読みやすい字を書く。急いで書いても崩れない、好印象のひらがなやフレーズの書き方を学ぶ。
maruko