Lisa
コーヒー講座で基礎を学んでからというものの。早速専用スケールを買い足した私は、2台持ちになった。二刀流である。同じ豆を、円錐型と台形型で淹れ比べたりしている。注ぎ方を普通の「の」にしてみたり、達筆な「の」を描いてみたり。湯量やタイミングを少しずらすだけでも、驚くほど表情が変わるから面白い。そして時々、達筆な「の」を描く自分を俯瞰して、何をやっているのだとクスクス笑う。毎回、大体ちゃんと美味しい。ただそこに、観察と、少しでも好みの酸味を引き出したい私の情熱がある。私にとってこの時間は、安寧と、少しの高揚をくれる儀式なのだ。あっという間に飲み干す日もあれば、ただ湯気を眺めながら、ゆっくり冷めていく味を追いかける日もある。美味しいコーヒーと共に過ごす時間は、なんとなくの退屈を消してくれる。気晴らしすら必要としない、静かで満ち足りた時間へ、日常を引き上げてくれる。毎日丁寧に向き合い、抽出するコーヒー。つまり、自分で生み出した小さな芸術品と共に過ごすこと。そうやって、人間が人間として生きることを、私は毎日ちゃんと楽しめているのかもしれない☕️
2026/05/17