何層にも花びらが重なる睡蓮と、生き生きとしたトンボの姿。日本画のさまざまな画材を活かして、透明感あふれる幻想風景を描く。
中級
イラスト・絵画
日本画
PDF資料あり
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■ 使用材料・道具について
■ 下地用の水干絵の具の粉砕方法
■ 膠(にかわ)の準備方法
■ 水干絵の具と膠の混ぜ合わせ方
■ 下地を塗るときのコツ
■ 水干絵の具の片付け方
■ 下絵の転写方法
■ 胡粉で輪郭線とおしべを描く方法
■ 胡粉を塗り重ねて透明感を出すコツ
■ 顔彩で描写をする方法
■ 胡粉でハイライトを描く方法
■ 水干絵の具で背景を塗るコツ
■ 水面のキラキラを描くスパッタリング技法
■ 全体の調整をするポイント
■ 落款の入れ方
✓日本画の表現の幅を広げたい方
✓幻想的な絵が好きな方
✓じっくり描写に向き合いたい方
こんにちは!
日本画家の寺本悠里子です。
日本画の技法でさまざまな自然を描く講座も、今回が集大成。
この講座では、輝く睡蓮と生き生きとしたトンボの姿を描いていきます。
これまで描いてきたお花と比べると、最も複雑なモチーフの睡蓮。
難しい部分もあるかもしれませんが、丁寧に説明しますのでいっしょに楽しみましょう◎
透明感あふれる睡蓮の描写
睡蓮は、水面にふわりと浮かぶ独特のフォルムが魅力。
花びらが幾重にも重なり光を受けて輝く姿は、幻想的で目を引きます。
そんな繊細な花を表現するのに最適なのが、日本画で使う胡粉という画材。
透明感や奥行きが出る胡粉の塗り重ね方を、じっくり解説していきますね◎
さらに、顔彩を使って花びらの細かな部分も丁寧に書き込んでいきます。
日本画の技法なら、繊細な睡蓮の花もこうして美しく表現することができますよ。
光がきらめくハイライトの表現
この日本画講座では、ハイライトの技法も学べます。
ハイライトとは、光が当たってきらっとするところを白で描くこと。
トンボや水滴が睡蓮の光を浴びてきらめく様子は、このハイライトで表現。
日本画特有の静けさや情緒を保ちながら、絵に微かな緊張感や動きをもたらす効果がありますよ◎
ハイライトはただ明るい部分を描くだけではなく、絵に奥行きや物語性を与える重要な要素。
日本画の表現の幅もぐんと広がりますので、ぜひ習得しておきましょう。
幻想的な風景が癒しの作品に
スポンジを使って背景を描いたり、スパッタリング技法で水面のきらめきを描いたり。
日本画のさまざまなテクニックを使って、最後まで幻想的に仕上げます。
睡蓮が浮かぶ風景は、静寂と安らぎをもたらす癒しの作品に。
これまで描いてきた達成感と喜びも合わさって、眺めるたびに心穏やかになること間違いなしです♪
日本画はいろんな表現方法にトライできるので、この講座の描き方はそのうちのひとつ。
講座を通して、ご自身のやってみたい表現にもぜひチャレンジしてみてくださいね!
オープニング
00:00はじめに
00:20使用材料・道具
01:06下地用の水干絵具を粉砕する
06:32膠の準備をする
08:16水干絵具を膠で溶く
13:14オープニング
00:00はじめに
00:20下地を塗る①
00:42下地を塗る②
04:17下地を塗る③
05:36下地用の水干絵具を片付ける
07:27オープニング
00:00はじめに
00:20下絵を転写する
00:34輪郭線を描く
07:56オープニング
00:00はじめに
00:20重ね塗りのポイント
00:504層の重なりを塗る
03:313〜4層の重なりを塗る
05:352〜4層の重なりを塗る
10:061〜4層の重なりを塗る
14:06色が薄い部分を塗る
20:12オープニング
00:00はじめに
00:20顔彩の準備をする
00:42花びらの輪郭を塗る
06:19花びらの外側を塗る
10:21トンボを塗る
15:10オープニング
00:00はじめに
00:20葉っぱを塗る
00:54葉っぱの重なりを塗る
04:35葉っぱの中心を塗る
08:55水滴を塗る
11:48花芯を塗る
17:11トンボの細かい部分を塗る
19:07ハイライトを入れる
22:01オープニング
00:00はじめに
00:20水干絵具を粉砕する
00:38水干絵具を膠で溶く
04:42背景を筆で塗る
10:30オープニング
00:00はじめに
00:20スポンジで緑青を塗る
00:50スポンジで黒を塗る
04:56スポンジで白群を塗る
07:55再びスポンジで緑青を塗る
11:27再びスポンジで黒を塗る
14:35スパッタリングをする
17:05オープニング
00:00はじめに
00:20光の粒を描く
00:46光の粒の周りをふち取る
04:49色を塗り重ねる
09:11輪郭線の強調をする
12:41ハイライトを入れる
22:19オープニング
00:00はじめに
00:20落款の下書きをする
00:38落款を書く
02:30片付け方法
05:41おわりに
08:23講師と編集部がこだわって作る講座が、毎月開講されます。講座は現在2,500件以上。自分のお気に入りがきっと見つかります。
1カリキュラム約20分の動画講座で、周りを気にせず自分のペースで受講。制限なく、何度でも見直すことができます。
コメント機能で、わからない点は講師に直接質問できます。回数の制限もありません。
経験豊富な講師が選んだ材料と道具をひとつにしたキットをご用意。足りない材料だけを単品で購入することもできます。
講座で使う補助資料は、キットと一緒にお届け、もしくはPDFでダウンロードすることができます。
月額2,980円(税込3,278円)。講座ごとの受講料はありません。教室に比べて続けやすいお得な料金です。
2種類のキットを用意しています。
※キットは別売り・オプションとなります。
※お申し込みいただいた方のみ、キットを購入できます。
キットの内容は、写真のものと一部異なる場合がございます (基礎的な用具のグリップの色が異なる等。受講の用途としては十分なものを入れております)。キットに足りないものや不備があった場合は、未使用に限りお取替えさせていただきます。
寺本 悠里子先生
yuriko.teramoto.96
A. 今回の【自然を描く日本画講座 睡蓮編】は、睡蓮やトンボなどの繊細なモチーフを描きつつ、背景も含めて幻想的な雰囲気の作品に仕上げていきます。胡粉の塗り重ねによる透明感の表現や、顔彩を使った描き込み、スパッタリングなど、これまでの講座で学んできたことの集大成的作品になります。
A. もちろん大丈夫です。筆の動かし方や絵具と膠の混ぜ方、複雑なモチーフを描く時のポイントなども丁寧に解説して行きます。また講座で描く作品は図案をダウンロードして使っていただけますので、初心者の方もご安心下さいね。
A. こんにちは!日本画家の寺本悠里子です。自然を描く 日本画講座をご受講頂きありがとうございます。今回の睡蓮編は、今までの講座で学んできた技法やポイントをしっかり盛り込んだ作品になります。日本画の素材や鮮やかな色彩を楽しみながら、生き生きとした水辺の自然を描いていきましょう。