可憐な桜や情緒あふれる紅葉、四季折々の花を彩る日本刺繍。その歴史や基本の繍い方を学び、和の美を添えた袱紗に仕立てる。
※会費は日単位で計算されますので、いつ入会しても無駄なくご利用いただけます。
■ 日本刺繍の歴史と基礎知識
■ 専用針の種類と使い方
■ 正確な下絵の写し方
■ 足し布の縫い付け方
■ 刺繍枠の組み立て方
■ 掛け糸による布の張り方
■ 平糸を手で撚る糸撚りの技法
■ 地引繍による花びらの刺し方
■ 切り押さえで糸の浮きを防ぐ方法
■ 平繍での桜の表現方法
■ 繍切による葉の刺し方
■ 割り繍を使った葉脈の描き方
■ 金糸を使った装飾技法
■ まつり繍による仕上げ方
■ 梅・桜・もみじ・菊の季節の花の刺し方
■ 袱紗として完成させる方法
■ 裏の糸始末の方法
✓日本刺繍の繊細な技法を基礎から学びたい方
✓刺繍を通して、日本の美意識や四季を感じたい方
✓丁寧な手仕事で心落ち着く時間を過ごしたい方
皆さん、こんにちは。
京都西陣の伝統工芸師、中村彩園です。
この講座では、1200年の歴史をもつ日本刺繍の技法を学んでいただけます。
季節のお花モチーフを刺繍しながら、日本の伝統工芸に触れてみませんか?
絹の布に絹の糸で刺す、繊細で独自の光沢が美しい技法です。
難しそうに思うかもしれませんが、初心者さんにもわかりやすいよう丁寧に解説していきますよ。
基本の技法からじっくりと学べる
なんと100種類以上の技法がある日本刺繍。
その中でも最も取り組みやすい、基本の技法をピックアップしてご紹介します。
繍い方によって使う針も異なるのが日本刺繍の特徴。
針の種類や使い方、糸撚りの技法からひとつひとつ解説していきますのでご安心ください◎
「日本刺繍ははじめて」という方や、「刺繍自体したことがない⋯」という方も大丈夫です。
専用の道具はキットでも手に入りますので、手軽にはじめていただけますよ。
美しい季節の花々を表現
今回は、四季折々の花をそれぞれ異なる技法で刺していきます。
中には地引繍や繍切など、日本刺繍ならではの技法も。
梅・桜・紅葉・菊と、段階を追って4種類の花の刺繍ができるようになります。
可憐さや情趣、気品ある花の表現が習得できますよ。
花びらや葉脈、花粉などの細かな部分も必見◎
風情のあるモチーフに癒やされながら、さまざまな刺繍技法が自然と身につけられます!
伝統の技を現代の暮らしに
刺繍した作品は、実際に使える袱紗(ふくさ)として仕上げます。
贈答品や金封を渡すとき、手刺繍の袱紗に包むと心地よい気持ちに。
金糸を使った装飾技法も学べるので、華やかな作品が自信や誇りも与えてくれます。
「気持ちを包む」という袱紗の本来の意味が、手刺繍によってより深く、豊かに伝わりますよ。
平安時代から受け継がれてきた京都の伝統技法を、現代の暮らしに取り入れてみませんか?
日本刺繍を通じて、和の美を感じられる特別な時間をお過ごしください◎
全14回のレッスンで構成されています。
何度でも動画を見返すことができます。
日本刺繍の基礎知識から実技までを学んでいきましょう。初回は下絵の転写方法、足し布の縫い付け作業を丁寧に解説します。
〈このレッスンで学べること〉
■ 日本刺繍の歴史と基本的な特徴
■ 専用針の種類と用途の使い分け
■ 代表的な5つの繍い方テクニック
■ 図案を布に正確に写し取る技法
■ 刺繍布に足し布を美しく縫い付けるテクニック
はじめに
00:00使用材料・道具
01:10針の種類
01:50繍方の種類
03:53日本刺繍について
04:33下絵を布に写す
05:41足し布を刺繍布に縫いつける
10:04刺繍枠の組み立てから布張り、日本刺繍特有の平糸の撚り作業まで。美しい刺繍の土台となる基本技術を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 刺繍枠の正しい組み立て方
■ 掛け糸を使った布張りの基本技術
■ 布を真四角にピンと張るコツ
■ 日本刺繍特有の平糸の撚り技術
■ 画鋲を使った糸撚りの実践
はじめに
00:00布を枠にかける
00:38机に枠を固定する方法
02:01縦にかけ糸をかける
03:27横にかけ糸をかける
08:12糸によりをかける
15:13完成♪
18:19梅の花刺繍の第一歩として、布の準備と濃いピンクの花びらを地引繍で表現。美しい日本刺繍の基本工程を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 刺繍枠への正しい布の張り方
■ 日本刺繍特有の撚り糸の作り方と糸の扱い方
■ 地引繍の基本技法と美しい仕上がりのコツ
■ 梅の花びらの形を活かした繍い方のポイント
■ 切り押さえによる糸の浮きを防ぐ技術
■ 金紙を使った花芯の装飾と花粉の表現方法
はじめに
00:00使用材料・道具
01:04枠に布を固定する
01:50糸によりをかける
04:31濃いピンクの花びらを刺す
06:13切り押えをする
14:12花芯を刺す
21:29やくを刺す
24:38薄いピンク色の糸で梅の花びらを地引繍で刺し、切り押さえ技法で立体感を演出。金糸を使った花の中心部とつぼみの刺繍まで完成させます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 伝統的な地引繍による梅の花びら表現
■ 糸を割いて行う切り押さえの立体技法
■ 十字刺しから始まる雄しべ・雌しべ作り
■ 花粉部分の円形刺し方
■ つぼみの小さな部分の繍い方
はじめに
00:00薄いピンクの花びらを刺す
00:45切り押えをする
05:58花芯を刺す
10:04やくを刺す
12:25白いつぼみを刺す
14:48濃いピンクのつぼみを刺す
17:13残りのお花とつぼみを刺す
19:18梅の花刺繍完成後の仕上げ工程を解説。糸の始末、糊付け、アイロンがけ、枠からの取り外しまで、美しい作品に仕上げる技法を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 裏糸の適切な処理方法と注意点
■ 糊付けの正しい量と塗布方法
■ 当て布を使ったアイロン仕上げの手順
■ 枠からの丁寧な取り外し技法
■ 完成作品を袱紗として活用する方法
はじめに
00:00仕上げの流れ
00:45のりづけをする
01:40アイロンをかける
03:11かけ糸を外す
04:21枠から布を外す
07:06足し布を外す
07:24作品の活用方法
08:39ここからは桜をモチーフにした日本刺繍です。花びらの縦平繍、金糸による装飾技法、葉の繍切を学び、美しい作品を完成させましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 撚り糸の作り方と基本的な糸の準備技法
■ 桜の花びらを美しく仕上げる縦平繍の繍い方
■ 金紙を使った花芯の装飾技法と放射状模様の作り方
■ 葉っぱの繍切技法による自然な表現方法
■玉結びと針止めの正しい処理方法
はじめに
00:00使用材料・道具
01:08今回の作品に使う糸の紹介
01:54枠に布を固定する
02:20糸によりをかける
02:43濃いピンクの花びらを刺す
04:22花芯を刺す
13:36葉っぱを刺す
16:00残りのお花と葉っぱを刺す
20:01完成した桜の刺繍を美しく仕上げるための工程です。糸処理、糊付け技法、正しいアイロンがけ、枠からの丁寧な取り外し方法を習得できますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 刺繍完成後の糸始末とアイロンがけの方法
■ でんぷん糊を使った刺繍糸の固定と仕上げ技法
■ 刺繍枠からの掛け糸の丁寧な取り外し方法
■ 足し布の外し方と布地の整え方
■ 完成した刺繍を袱紗として活用する方法
はじめに
00:00のりづけをする
00:42アイロンをかける
02:31かけ糸を外す
03:41枠から布を外す
06:26足し布を外す
06:43作品の活用方法
07:59完成♪
08:52日本刺繍の基本技法「割り繍」を学びます。紅葉の葉脈に沿って赤と緑の美しいモチーフを刺していきましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 紅葉を刺繍する「割り繍」の基本技法
■ 葉脈に沿って中心に向かう美しい刺し方のコツ
■ 下絵を隠すように繍う日本刺繍特有の技術
■ 複数の紅葉が重なる場合の処理方法
■ 角度を一定に保ちながら刺し進める技術
はじめに
00:00使用材料・道具
00:54今回の作品に使う糸の紹介
01:40枠に布を固定する
02:07赤の紅葉を刺す
02:24緑の紅葉を刺す
13:01黄色いもみじの刺繍技法と枝の「斜め繍切」を学びます。重なり部分の角度調整から自然な仕上がりまでを習得できますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 基本的な刺し順のルール
■ 既存の刺繍と重なる部分での角度調整
■ 葉脈に沿って外から内側に向かって刺す伝統的手法
■ 枝を表現する「斜め繍切」という特殊技法
■ カーブや枝分かれ部分の自然な処理方法
はじめに
00:00黄色の紅葉を刺す
00:30残りの紅葉を刺す
09:19枝を刺す
09:50葉脈を金糸で繊細に表現していきましょう。まつり繍に加え、色違いの葉が重なる部分の処理方法を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 金糸を使った伝統的なまつり繍の基本
■ 葉脈刺繍における正確な針の進め方
■ 針刺し方向を意識した美しい仕上がりのコツ
■ 複数色のもみじが重なる部分の処理方法
■ 季節感あふれるもみじの葉脈表現テクニック
はじめに
00:00赤の紅葉の葉脈を刺す
00:30緑の紅葉の葉脈を刺す
08:27黄色の紅葉の葉脈を刺す
14:28刺繍作品の完成後、糊付けとアイロン掛けで美しく仕上げます。枠から丁寧に外して再利用可能な状態にする工程を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 刺繍完成後の糊付けとアイロンによる仕上げ技法
■ 刺繍枠からの丁寧な取り外し方
■ 足し布の除去と布の整え方
■ 完成作品の実用的な活用方法
■ 色違いや季節感を表現するアレンジのコツ
はじめに
00:00のりづけをする
00:42アイロンをかける
02:29かけ糸を外す
03:38枠から布を外す
06:23足し布を外す
06:41作品の活用方法
07:56伝統的な繍切技法を使って赤い菊を一枚ずつ刺繍。角度や針足の調整ポイントを習得し、美しい菊の花を完成させましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 「繍切」による菊の花びらの繍い方
■ 撚り糸の正しい作り方と準備の手順
■ 花びらを美しく表現するための角度とカーブの繍い方
■ 花の中心部を表現する地引繍の技法
■ 下絵に合わせた適切な繍い幅の調整
はじめに
00:00使用材料・道具
01:00今回の作品に使う糸の紹介
01:46枠に布を固定する
02:18糸によりをかける
02:35赤い菊の花びらを刺す
04:28花芯を刺す
15:16菊の葉っぱ部分を地引繍で仕上げ、金糸を使って美しい葉脈を表現。菊の葉を完成させる工程を学びます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 地の目の溝に合わせた丁寧な地引繍のコツ
■ 下絵を隠しながら大きめに繍う基礎刺繍
■ 針目調整による丸みの表現
■ 金糸を使った華やかな葉脈装飾
■ 伝統的な針留め技法による確実な糸処理
はじめに
00:00葉を刺す
00:29葉脈を刺す
07:14残りの花と葉を刺す
15:16刺繍が完成した菊の作品を美しく仕上げましょう。糸の処理から枠外し、足し布の除去まで、完成品として仕上げる技法を習得できます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 刺繍作品の裏面処理と余分な糸の切り方
■ でんぷん糊を使った糸の固定
■ 低温アイロンによる仕上げのコツ
■ 刺繍枠からの丁寧な取り外し方法
■ 足し布の効率的な除去テクニック
はじめに
00:00のりづけをする
00:41アイロンをかける
02:28かけ糸を外す
03:38枠から布を外す
06:23足し布を外す
06:40作品の活用方法
07:56
講師と編集部がこだわって作る講座が、毎月開講されます。講座は現在3,000件以上。自分のお気に入りがきっと見つかります。
1カリキュラム約20分の動画講座で、周りを気にせず自分のペースで受講。制限なく、何度でも見直すことができます。
コメント機能で、わからない点は講師に直接質問できます。回数の制限もありません。
経験豊富な講師が選んだ材料と道具をひとつにしたキットをご用意。足りない材料だけを単品で購入することもできます。
講座で使う補助資料は、キットと一緒にお届け、もしくはPDFでダウンロードすることができます。
月額2,480円〜(税込)。講座ごとの受講料はありません。教室に比べて続けやすいお得な料金です。
3種類のキットを用意しています。
※キットは別売り・オプションとなります。
※お申し込みいただいた方のみ、キットを購入できます。
内容物 1〜9
内容物 1〜13
内容物 1〜19
キットの内容は、写真のものと一部異なる場合がございます (基礎的な用具のグリップの色が異なる等。受講の用途としては十分なものを入れております)。キットに足りないものや不備があった場合は、未使用に限りお取替えさせていただきます。
中村 彩園
nakamurashisyu
A.日本刺繍が家の家業で小さい時から祖父や父が刺繍をしているのを身近で見ていて、私もやって見たくなったからです。
A.絹の布に絹の糸で刺す日本刺繍は、絹糸独特の繊細さ、光沢でいろいろなものが表現できるところ。
A.初心者の方に向けてわかりやすく基本から説明していますので、安心してはじめられます。
A.日本の伝統工芸である日本刺繍を一緒に学んでいきましょう。