窓辺にふっと舞い降りた、まるで本物のような存在感。リアルな毛並みを作る羊毛フェルトの技術や、鳥特有の羽根造形を学ぶ。
■ 使用材料と道具について
■ 型紙の準備方法
■ ベースになる胴芯の作り方
■ 頭部分の固め方
■ 型紙に合わせて整える方法
■ 固さを均一にするコツ
■ 顔のパーツのバランスについて
■ くちばしの作り方
■ 顔に色をつける方法
■ 毛並みの下地作り
■ しっかり立つ足の作り方
■ 羽根の作り方
■ 羽根に模様を入れる方法
■ 翼と尾羽の仕上げ方
■ 植毛のテクニック
■ 羊毛の混色方法
■ 頭や顔に毛並みを作るコツ
✓羊毛フェルトの技術をさらに深めたい方
✓生き生きとした本物そっくりの動物づくりに挑戦したい方
✓自然の命を感じるインテリアを飾りたい方
こんにちは!
羊毛フェルト作家の森羊のクーシャです。
この講座では、まるで生きているかのような本物そっくりのスズメを作ります。
ニードルフェルトの中級者向け講座として、本格的な作品作りに挑戦できますよ。
スズメは身近な存在ですが、よく観察してみると繊細で美しいフォルム。
そんなスズメとじっくり向き合いながら、羊毛フェルトの時間を一緒に楽しみましょう!
飾った瞬間、ぬくもりある空間に
作るのはミニチュアではなく実寸大のスズメ。
手数が多いので少し時間がかかりますが、そのぶん完成したときの達成感はひとしおです。
窓辺に飾ると、本当に空から舞い降りてきたような存在感。
素材がもつやわらかさと温かみが、見るたびにほっこりと優しい気持ちにさせてくれますよ。
羊毛フェルトのスズメが一羽いるだけで、空間にやさしい息づかいが感じられるよう。
訪れた人にも「えっ、ほんもの?」と驚きや感動を与える作品です。
羊毛作品の幅を広げる造形のテクニック
まずは、チクチクと刺しいていくニードルフェルトの技法で、スズメの形を作りましょう。
土台の制作、顔の刺し固め、毛並みの作り方と、ひとつひとつ丁寧に解説していきます。
ふわふわの毛並み表現では、植毛の技術をお教えします。
この技術はスズメだけでなく、犬や猫など他の動物を作る場合にも役立ちますよ◎
また、ニードルフェルト以外の足や羽根の造形についても学べます。
今まで以上に作品の幅が広がる、さまざまなテクニックを習得していただけます!
観察力を養い、知識も深まる
この講座で目指す完成形は、わたしの作品ではなく本物のスズメに似せた作品を作ること。
作品作りを通してスズメの細かな部分まで観察し、細部に目を向ける力も養っていきましょう。
鳥の専門的なパーツ名称にも触れ、作りながらスズメの体の知識も深められます。
リアルさを追求することで、自然への理解や愛情もぐっと深まるはず◎
じっくりとスズメに向き合い、羊毛フェルトのスキルアップにもなるこの講座。
作品に命を吹き込むような創造の体験を、この講座で味わってみませんか?
全20回のレッスンで構成されています。
何度でも動画を見返すことができます。
これからリアルなスズメをじっくり制作していくための、材料と道具のご紹介です。ベースとなる胴芯を作る準備をしていきましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ リアルなスズメ作りのための使用材料と道具
■ ベースとなる胴芯を作る準備方法
■ 作業効率を上げるおすすめのニードル
■ しっかりときつくわたわたを丸める方法
■ ニードルを深く刺して固めるコツ
ニードルでわたわたを刺して、胴芯をしっかり固めます。固さを均一にするコツもお教えしますよ。型紙に合わせて整え、土台を完成させます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 実物大の型紙に合わせながら肉付けする作業
■ 少しずつ増やして作る頭部分の調整
■ 型紙の形に合うよう全体を整えるポイント
■ 固さを均一にし、土台を固定するテクニック
頭とくちばし、顔の境界線を引いて最初にバランスをとっておきます。それから羊毛を混色してくちばしを作っていきますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 頭とくちばしと顔の境界線を書く方法
■ 頭にくり色、ほおに白色の羊毛を刺し固めるコツ
■ くちばしの作り方と顔に付ける技術
■ 上から見た頭の形を楕円にするテクニック
■ くちばし側のほうを細く引き締める作り方
首や目、くちばしのまわりに色を入れていきます。これは毛並みの下地作りにもつながる工程。色は個体差があるので、好きなスズメの顔を見つけて刺してみるのもよいでしょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 首のラインや目の部分に色を入れるテクニック
■ 羊毛を細かくちぎって差し込んでいく技法
■ 顔全体の白・黒・茶模様のバランスの整え方
■ 下地が見えないよう厚めに羊毛を刺す方法
目や頬の肉付けをして顔の仕上げです。ここで一旦スズメの土台は完成。ひと息ついてくださいね。
〈このレッスンで学べること〉
■ 差し目パーツの取り付け方
■ 目のふちに樫色を刺して立体感を出す方法
■ 羊毛で色を入れるほっぺの表現
■ くちばしに線を入れるテクニック
■ くちばしを洗濯のりで固める技術
ここからはニードルをお休みして、ワイヤーでスズメの足を作っていきます。ミシン糸を巻き付けて節感を出す表現がポイントです。
〈このレッスンで学べること〉
■ スズメの足作りのための使用道具と材料について
■ ワイヤーを足の形に折り曲げるコツ
■ 足の指さきに丸みをつけた爪部分の作り方
■ ワイヤーに糸を巻き付ける方法
作った足を曲げて、しっかり立つように調整します。仕上げにはわたわたを刺して肉付けをしましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 2本の足を組み立てる方法
■ フラフラしないように固定するワイヤーテクニック
■ 土台を深くカットして足を挿し込むコツ
■ 重心や足の位置を確認するためのポイント
■ 足の付け根にわたわたを肉付けする技法
スズメの羽根を一枚一枚制作していきます。羊毛をワイヤーで挟み、厚みを出さずに作ることで本物の鳥らしい表現をしていきますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 風切羽や尾羽を作るための準備方法
■ スズメが持つ羽の場所と種類について
■ ワイヤーの長さを測ってカットする方法
■ 羊毛をワイヤーで挟むテクニック
洗濯のりをつけ、乾燥させると裏にうっすらオブラートの紙がついたような羽根のできあがり。のちほど「雨覆」という羽根を作るための羊毛シートも作っておきます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 洗濯のりをつける作業準備について
■ クリアファイルを使った羽をのせるシートの作り方
■ 作った羽に洗濯のりをつける方法
■ 薄く伸ばした羊毛シートの作り方
作った羽根をカットして模様を入れ、翼と尾羽を制作します。まずは初列風切羽から。寸分狂わず羽根を作ろうとする必要はないので、楽しく取り組んでくださいね。
〈このレッスンで学べること〉
■ 型紙に沿って切るポイント
■ 左右の羽を間違えずにカットする工夫
■ 型紙に合わせてワイヤーを曲げるコツ
■ 羽の模様を描くテクニック
■ 型紙通りにボンドで接着する方法
初列風切羽と同様にして、次列風切羽、そして三列風切羽を作っていきます。それぞれできたら順に接着すると、リアルな羽ができてきますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 型紙に沿って切るポイント
■ 左右の羽を間違えずにカットする工夫
■ 型紙に合わせてワイヤーを曲げるコツ
■ 羽の模様を描くテクニック
■ 風切羽を接着して完成させる方法
次に尾羽を作ります。後ろにぴょんと飛び出したスズメのとってもかわいい部分。完成形を想像しながら作っていきましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 羽の裏と表の見分け方
■ 型紙通りに羽の形を整えるコツ
■ 羽の模様を描くテクニック
■ 接着する際のボンドの付け方
■ 尾羽をリアルに組み立てる方法
今度はスズメの横にある小さな羽、雨覆を作ります。羊毛シートを使って、初列雨覆、大雨覆、中雨覆と順に仕上げていきますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 羊毛シートの適切な厚さについて
■ 繊維方向に合わせて切る方法
■ 型紙通りにボンドで接着するコツ
■ 茶色の模様を入れるテクニック
■ 黒色の模様で質感をプラスする方法
たくさん作った羽を接着して、翼に組み立てていきます。できあがったら体にのせ、尾羽も接着。一気にスズメらしくなりました。
〈このレッスンで学べること〉
■ 風切羽と雨覆を接着する方法
■ 体の尾に切り込みを入れるコツ
■ 尾羽を取り付けるテクニック
■ 翼を体に付ける際のボンドの塗り方
■ 肩の長さを調整するポイント
■ 羊毛を刺して肩を作る方法
羊毛を混色し、毛並みを作るために植毛をします。握りしめながら、なんだか本物のスズメが手の中にいるような不思議な感覚になりますよ。
〈このレッスンで学べること〉
■ 植毛するための道具と材料について
■ 羊毛を混色する方法
■ 濃淡のあるグラデーションを作る方法
■ ダマや塊ができないようにするポイント
まずはお尻の部分を植毛します。混色した羊毛を少しずつ使い、地肌が見えないようにふわふわさせていきましょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 尾の付け根から足まで植毛する方法
■ 植毛する場所に印をつけるポイント
■ 毛並みを寝かせて植毛する方法
■ カットして整える時のハサミの入れ方
■ 間隔をあけず地肌を隠す植毛のコツ
今度は翼の下の植毛です。先程は毛並みを寝かせて植毛しましたが、今回は毛並みを立たせた植毛方法を解説していきます。
〈このレッスンで学べること〉
■ 翼の下部分をふわふわにするテクニック
■ 毛並みを立たせて植毛する方法
■ お腹と植毛した箇所の境目を刺すコツ
■ 境目の色が自然に馴染むようにする工夫
■ 歯ブラシで毛先の流れをなじませる方法
お腹から胸の植毛には、濃淡のグラデーションを作っていきます。スズメの特徴をとらえた表現に注目してくださいね。
〈このレッスンで学べること〉
■ 濃淡のグラデーションを作る刺し方
■ ムラなく仕上げるための色の足し方
■ 毛並みを寝かせて植毛する方法
■ お腹に中心線を入れるテクニック
■ 冬毛のプクプクしたお腹にしたい場合
背中と、最初の顔の部分に少し毛並みを出したらいよいよスズメの完成です。最後のひと手間で一段と可愛くなりますので楽しみにしていてくださいね。
〈このレッスンで学べること〉
■ 腰・背中・肩に植毛をする方法
■ 毛並みを寝かせた植毛のコツ
■ 羊毛を押し込んで刺していくテクニック
■ 毛並みを整えるときのはさみの入れ方
羊毛フェルトの土台から羽作り、植毛まで施してきたスズメがついに完成です。さまざまな技術と大変な作業で、手のひらのスズメがいっそう愛おしく感じられることでしょう。
〈このレッスンで学べること〉
■ 背中に模様を描くポイント
■ 顔と頭に毛並みを出す方法
■ 差し固めた部分をニードルで引っ掻く技法
■ 歯ブラシで梳かして余分な毛をカットする方法
講師と編集部がこだわって作る講座が、毎月開講されます。講座は現在2,500件以上。自分のお気に入りがきっと見つかります。
1カリキュラム約20分の動画講座で、周りを気にせず自分のペースで受講。制限なく、何度でも見直すことができます。
コメント機能で、わからない点は講師に直接質問できます。回数の制限もありません。
経験豊富な講師が選んだ材料と道具をひとつにしたキットをご用意。足りない材料だけを単品で購入することもできます。
講座で使う補助資料は、キットと一緒にお届け、もしくはPDFでダウンロードすることができます。
月額2,980円(税込3,278円)。講座ごとの受講料はありません。教室に比べて続けやすいお得な料金です。
3種類のキットを用意しています。
※キットは別売り・オプションとなります。
※お申し込みいただいた方のみ、キットを購入できます。
キットの内容は、写真のものと一部異なる場合がございます (基礎的な用具のグリップの色が異なる等。受講の用途としては十分なものを入れております)。キットに足りないものや不備があった場合は、未使用に限りお取替えさせていただきます。
森羊のクーシャ
cuusha
A. 最初のきっかけは、子どもの幼稚園で参加した手芸クラブ。そこで初めて羊毛フェルトと出会いました。でも本格的にのめり込んだのは、ある日、野鳥のキットを作ってみた時のこと。「自分はもっとリアルな鳥が作りたい!」という気持ちがむくむくと湧いてきて、それからは試行錯誤。自分の理想の野鳥を目指して夢中で作り続けるようになりました。ふわふわの羊毛が、少しずつ“生きもの”の姿になっていく。あの瞬間のときめきは、今でも変わりません!
A. なんといっても「まるで本物⁉」と驚くようなリアルな動物や鳥たちを自分の手で生み出せるところ。作っているときは羊毛に少しずつ命を吹き込んでいくような感覚で、体温すら感じる錯覚にも陥ります!完成した子をお部屋に飾ると、まるで家族が増えたようなあたたかさがあって、毎日がちょっぴりうれしくなります。そんなぬくもりと癒しが、この手の中から生まれるって……すごいことだなぁと、今でも感動し続けています。
A. もちろん大丈夫です!ニードルの使い方や基本の刺し方を知っていれば、あとはコツコツと手を動かすだけ。最初は少し時間がかかるかもしれませんが、ちゃんとゴールにたどり着けるように、しっかり寄り添ってサポートさせていただきます。「難しそう…」と思ったら、その気持ちも含めて、まずは一緒に楽しんでみましょう!
A. 今回の講座では、私が大好きな「リアルな野鳥作り」にぎゅっとフォーカスしてみました。本物みたいな鳥を作ってみたい方、羽根の表現や植毛にチャレンジしてみたい方、そして「窓辺に小鳥がいたら癒されるのになぁ」なんて思ったことのある方!この講座は、まさにあなたのためのレッスンです。手間も時間もかかりますが、その分完成したときには胸がぽかっとあたたかくなって、「次はどんな鳥を作ろう?」とワクワクすること間違いなしです。
この講座がみなさんの“フェルトの森”の入り口になりますように。一緒に楽しみながら、世界に一羽だけの鳥を生み出しましょう!